Mi amas vin.

My life is my message

この身に刻み込め。

 

おばあちゃんの死への

悲しみの蓋がなかなか開けられなかった時

 

生きているころの

だいすきなおばあちゃんの笑顔の写真が

すごく蓋を開けてくれた。

 

でももっと、

破壊力があったのは、

おばあちゃんが

生きて、しゃべって、笑っている動画。

 

動画ってすごい。

 

撮っておいてよかった。

 

そうおもった

と、同時に、

 

 

わたしが、残された側のとき、

動画には救われるけれど、

 

 

わたしが死ぬときには

 

 

撮りためた愛する人たちの動画は

あの世には持っていけない。

 

 

どんなに愛おしい

どんなに大切な動画も。

 

 

 

だからこそ、

刻み込むしかないのだとおもった。

 

 

この目に

この手に

この心に

この身体に。

 

 

刻み込め。

 

 

その人を

愛おしき存在を

 

わたしのこの身に。

 

 

そんなふうにおもった。

 

 

わたしは

この身体に刻まれた 

愛し愛された記憶を

抱え切れないほどに抱きしめて

この世を去りたい。

 

わたしは、

おばあちゃんから

たくさんのぬくもりをもらった。

たくさん触れられた。

手を握られ、抱きしめてくれた。

大きな愛で包んでくれた。

 

 

こんどはわたしが

わたしのこの

目の前にうつるせかい

に向けて

おばあちゃんがわたしにくれた

ぬくもりを

広げてゆく。

 

 

この手で。

この目で。

この心で。

この身体で。

 

 

この身体に刻め。

刻みまくれ。

茉優。

 

 

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