Mi amas vin.

My life is my message

わたしとおばあちゃんのストーリー②

ストーリー①はこちら

http://mayu76.hatenablog.com/entry/2020/10/24/063419

 

一度元気になったところから

また、体調が悪くなって

ついには脳にも転移したとわかったころ

 

 

 

『笑えないから、まゆ、指で手伝って』

 


初めて言われた。笑うことを手伝って、と。

笑いたいのに笑えない。

感情を感じてるのにそれを表せない。

そんな悲しいことはないなっておもった。

ガンが進行してて

ついに脳に転移して

左半身も麻痺し、

生きる気力を失い

無表情で焦点も合わない

感情の起伏もあまりなくなってたおばあちゃんが、

わたしと過ごす時間の中で、

こうやって笑えたよ。

泣けたよ。

手を握りしめてきてくれたよ。

ハグを求めてきてくれたよ。

泣くほどうれしかったなあ。

 


わたしはもうこれが最後になってもいいように、

何度もハグして

何度も手を握りしめて

何度も肌をさすった。

そして

『これまでお母さんの代わりに

わたしを大切に育ててきてくれてありがとう』

『めいっぱいに愛を注いで、

愛してきてくれてありがとう』

『おばあちゃんに育てられたことが

わたしの誇りであり幸せだったよ。』

『ほんとうに感謝してるよ。

1番だいすきだよ。ありがとう』

 


って、泣きながら伝えてきた。

そしたらおばあちゃんも、泣いてた。

 


想いが届いたことがうれしかった。

 


わたしたちは、

あの瞬間、

確かに

愛を交わした。

温度を交わした。

涙を交わした。

 


これを書いてる今も涙が出てくる。

元気になって退院して

群馬のきぼうのいえで

一緒に住もうねって

その時はまた新潟に迎えにくるからねって、

そう約束して、

無表情でおっけーの👌サインをするおばあちゃんのおでこにキスして、ばいばいしてきた。

 


「聴く気になれなくなった」と言ってたおばあちゃんお気に入りのゆりなさんの曲も、いざわたしが準備して聞かせてみたら「やっぱりいいわ。テレビじゃなくこれ聴いてるわ」と言っていた。ホッとした。これでせめて生命力が繋ぎとめられる とおもった。

というのも、こんなコロナ自粛な世の中なので面会が1週間に1人のみの10分以内って決まってて。

人がだいすきなおばあちゃんにとっては、人に会えないってのは致命的なのでした。

 


そんな中、わたしは相変わらずの強運パワーを炸裂させ、謎のラッキーor裏のご好意?で、1時間20分とたっぷりと時間を共にできました。

 


あぁ、神様は優しい

って思ったよ。

 


おばあちゃん、生きて。また一緒にいろんな想いを分かち合おうね。わたしは自分の場所から祈ってるからね。だいすきだよ。愛してるよ。ありがとう。

 

 

2020.05.23

 

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