Mi amas vin.

My life is my message

怒鳴られて泣き、抱きしめられて泣く。

 

 

 

 

ついにその時が来た。

直のお父さんの嘆きや悲しみ、寂しさが、

ふとしたことを引き金に

怒りとして爆発した。

 

 

 

 


これが爆発するのを

わたしはずっとずっと、怯えてた。

 

だから、

お父さんから目を背けたかった。

向き合いたくなかった。

 

 

 

 


でも、それは突然に。

しかも初めて、わたしに対して。

いつも家族のおばあちゃん、お母さん、直に対してだけだった。

 

 

 

 


怒り、怒鳴るそのお父さんの

目から、表情から、

いっぱいいっぱい伝わってきた。

 

 

 

自分の思いが無視されて悲しかったよね

嫌な気持ちをないことにされたんだね

ないがしろにされたと感じてたんだね

嫌なものを、嫌とはっきり言い切れず

伝えきれず、ニーズが叶い切らなかったんだね

 

(書きながら、あーこれ、自分に言ってるみたいだなあ〜。あー自分に言ってるのか。わたしからわたしの言葉なんだなあと、わかった。)

 

 

 

 

 

お父さんの思い全てをキャッチして

「ごめんなさい」と謝れた。

 

 

 

 

 

わたしはお父さんが怒鳴りだしてから

終始泣いていた。

 

 


人が悲しみや寂しさを言えずに

溜めて溜めて溜めて、

怒りとして爆発したときの

エネルギーとは凄まじく恐ろしい。

 


しかも突然だから、わたしはびっくりした。

 

 


びっくりと怖さとで、ずっと泣いてた。

 

 


でも、その怖さは怖さのまま、

形を変えることなく

涙とともに昇華された。

 


だからお父さんに対する

反抗心とかは生まれなかった。

 

 

 

お父さんの思いをすべてキャッチし、

その上で、わたしもわたしの思いを話せた。

 

 


わたしに対するお父さんの思いや愛は

伝わってるよ、受け取ってるよ

ってこと。

 


わたしにとってのやりたいことってのは

お父さんのニーズとぶつかるから、

もうこの家ではやらないねってこと。

 


でもわたしは、やりたいことをやって生きていくから、そのためにこの家を出ていくねってこと。

 

 

お父さんは、頷きながら

わたしのことばを受け取ってくれた。

 

 

 

 

お父さんはしきりに、

 

おまえたちにこの家から出てけって言ってるんじゃないぞ

って。

明日、「おせわになりました。」とか言うのはやめてくれよ

って。

 

ただ、わたしたちに対しての

愛や優しさを伝えてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

「まゆちゃん、うちに娘ができたようなもんなんだからな」

 

 

 

 

 

そう言いながら涙を流してるお父さんに

わたしもまた、うあーーーーーんって泣いた。

 

 

 

お父さんは、自分の子ども4人の中の

唯一の娘を、亡くしている。

17歳の時に直の妹は自殺をした。

 

 

それによる、心のダメージは計り知れない。

 

 

だからこそ、

お父さんが、どんな思いで

わたしに対して

「娘ができた」と言ってくれてるかなんて

想像に容易かった。

 

 

わたしはうれしさと胸の苦しさと喜びと

涙ぼろぼろ流しながら

「ありがとう」って言った。

 

 

リビングにきてからずっと

わたしの隣で手を握り

わたしの体をさすり続けてくれてた直も

泣きながら「よかったね」

って言ってくれた。

 

 

 

直は終始、

「2人ともに在る」という在り方で

そばにいてくれた。

直の手はいつも通りあったかくて。

冷たいわたしの手をあっためてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

ひと通り話が終わり、

直と二階にかえろっか

となって、腰を上げて

リビングを出ようとしたら、

 

 

お父さんが近寄ってきて、

腕を広げてきた。

 

一瞬、え!?って、わけわかんなかったけど、

同時に

一瞬で、わけがわかった。

 

 

そしてお父さんが、

『お父さんの方から』、ハグしてくれた。

 

 

『お父さんの方から』ってのが本当に

これまでだったらあり得ないこと!

奇跡!!!!え!!??まじ!!!??

ぐらいな、感動的な奇跡なの。

 

 

 

だから、

ほんとうにうれしかった。

 

 

 

お父さんは

しっかりと、

とてもしっかりと、

抱きしめてくれた。

 

 

ハグしてる間

わたしのほっぺと

お父さんのほっぺがくっついてて。

 

お父さんのほっぺはやわらかくてあったかかった。

 

 

こんなにも『父性』というものを感じたことあるだろうか?記憶がある中では初めてだなあって。そう思った。

 

 

 

 

わたしを抱きしめてくれたお父さんに、

 

わたしの代わりに直が「ありがとう」って

言ってくれて、リビングを去り、扉が閉まったその直後に廊下で、直とわたしが抱きしめ合って。

 

 

2人泣いて喜んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あーー、わたしは、

直と出会って、

桑原家にきて、ほんとうによかったなあ

 

 

って、心の底から思った。

 

 

 

わたしがこの家に住み始めてから

直と共に生きてから

想像を超えるような『変化』が

ほんとうにいっぱいあった。

 

 

 

 

直のお母さんとは、

対いち人間として、

ありのままに、関われた。

思うことを、正直話すことができた。

 

 

でもいつもいつも、

お父さんとは、

見る世界が生きる世界が違すぎて

理解しあえなかったり

お父さんの話がおもしろくなかったり

怒ると怖いなあって思ったり。

 

 

この群馬の家にいて

わたしのモヤモヤやストレスの原因は、

主にお父さんの存在と

直に写して浮き上がるわたしの内側によるもの。

 

だった。

 

 

実の父親との関係を、

一個前のブログに書いたけど、

 

なんだか

別のようで実は同じなんだってわかった。

 

 

わたしの中での

 

実の父親に対するもの

直の父親に対するもの

 

 

苦手意識や、

確かなつっかかりは、

同じだ。

 

 

 

 

だから

あのブログを書いた次の日に

この出来事があって、なんともまぁ

「流れ」なんだなあって。

宇宙の采配に、あっぱれって感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直と出会い、

ともに生きていきたいって一心で

直が住む群馬の実家に

わたしも一緒に住んでた。

 

そこで、生きながら、

桑原家が使っていない

二階に直と2人で生活しながら

(二世帯住宅だったから二階にトイレも台所も部屋も寝室もあった)

 

その中で、

直と出会う前から、

わたしのなかにある、「やりたかったこと」を

なんとかかんとか現実にしてった。

 

でもそれははっきり言って

セカンドベストだった。

妥協策みたいな。

 

 

ずっとわかってたんだ。

だから何度も何度も出ようとした。

文句言ってた。

 

 

 

でもそれらから逃げるように

出てくのではなく、

ちゃんと対峙して、

向き合ってその結果、

出ていくという運びになって

 

 

すべてのこれまでの、

わたしがこの家で過ごした時間全てが

必要だったんだと思えた。

 

 

 

ついに、そのフェーズがおわり。

 

 

 

何にも引っ張られず

何にも遠慮せず

 

 

やりたいことを、

『本当にやりたいように』やる。

 

 

その時がきた。

ずっと待ってたよ。

 

 

 

 

 

新たな拠点がどこになるのかはわからない。

何と出会えるだろうか。

 

 

やりたいことのイメージは

日々ふくらむ。

 

やってみなきゃわかんないから

とにかくやってみたい。

 

 

 

 

自分の声を聞いてもらえず、怒るお父さんによって、

わたしの声を聞いてあげれないわたし、とさよならができた。

 

 

群馬のこの家にいるときにしかできない

口唇ヘルペス

 

体が教えてきてくれた。

「あなたの生き方ちがうよ〜〜」って。

 

 

 

 

ありがとう。

ごめんね。

赦してください。

愛しています。

 

 

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ちなみにこれが直のブログ

同じ出来事を前に、

ここまで文章が違うことが

ほんとうに面白い(╹◡╹)

http://anzuruyori-umugayasushi421.hatenablog.com/entry/2019/02/07/132250