Mi amas vin.

My life is my message

わたしとおばあちゃんのストーリー⑥

 

【生きた軌跡を辿る旅 】

 


直との淡路島の旅を終え、

自分の部屋に着き

伊勢神宮で買ってきたお札をあけたら

ずーっとわたしが生まれ育った家の神棚に

飾ってあったお札と字もデザインもはんこも

裏面もなにもかもがまるっきり同じだった。。

 


衝撃。。

 

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この右の小さいお札は

おばあちゃんが亡くなって

わたしの実家もそのうち壊すからと

家の中の物たちが無作為に

片付けられている中にいた1枚。

 

自分の産土神天照大神と知ったときに

偶然実家にあったこのお札。

ごみとして捨てられちゃうのはあんまりだったから、新潟から群馬に持ち帰ってた。

 


そのうち姿形なくなる

わたしの実家を

ずっと見守ってくれてた存在だから。

形見のような気持ちで。

 


でもきっと、産土神社である近所の

神明宮とかのお札なんだろうなって思ってた。

 


でもこの、まんまおんなじ2枚を見て、

 


『え、わたしの実家の神棚にいつもいた

神様って、わたしが昨日行った伊勢神宮天照大神様だったの、、?!』

 


『てかおばあちゃんも伊勢神宮にいってたのー!?』

 


となった。

 



 


実は伊勢神宮にいく数日前に、

直が淡路島に用事があった。

 


わたしの実家の

おばあちゃんとおじいちゃんの寝ていた部屋に

飾られていたこの写真を見て、

「あ、直と淡路島に行った時に、同じ場所を訪ねれたらいいなあ」と思ってた。

 

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そしてなんとなくきっと

訪ねることができるような気がして

この写真もまた群馬へと持ち帰っていた。

 


淡路島に行った当日。

 


直とふたりで観覧車に乗っていたら偶然

写真の中に見かけた

兵庫県淡路島公園 “の文字がある看板を見つけ、

咄嗟に直の手を引き「行こう」と言って

歩くのが嫌いなわたしが

片道2キロくらい?歩いた。

 


そして、ついに、おんなじ石をみつけ!

なおと2人で撮った写真。

 

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この石と出会えたとき

この土地に足を運べたとき、

 


『数年前、確かに生きていたおばあちゃんが

ここへ、いたんだ。

おじいちゃんと共にここに、立っていたんだ。』

 


と思えたら、涙がでてきた。

 


ふと、空を見上げるとき

ふと、花に目が行くとき

 


死んだおばあちゃんと繋がれてるような気がした。

 


帰宅後、同じ石の横で撮った写真を並べて、

なんだかすごくうれしくて

こころが満たされている気持ちになった。

 


知らずに辿った、生きた軌跡。

知って辿った、生きた軌跡。

 


だいすきなおばあちゃんとおじいちゃんは

ずっとこれからも、

力強く、わたしを、わたしたちを、

見守ってくれる、

見守ってくれている

そんな確信がわたしの中に生まれた。

 


そして思った

知らず知らず、大きな意味のある旅をしていたんだな、と。

 


わたしの直感が

必然のような偶然と出会わせてくれた。

 


そして出会う大きな愛。

 


人生というものは、小説や映画みたいに

こうやって伏線回収されてくんだね。

伏線とも思わなかったものが。

 


ありがとう。

 

 

2020.10.02