Mi amas vin.

My life is my message

わたしとおばあちゃんのストーリー⑤

前回のストーリー④

http://mayu76.hatenablog.com/entry/2020/10/24/064251

 

を最後に

ついに亡くなった。

なかなかずっと泣ききれなくて

なかなかずっと言葉にできなかった

 

 

これを書いたのは亡くなってから

14日後。

 

 

【ようやく流れた涙 】

 


実は、わたしが「お母さん」と呼んでいた

おばあちゃんが、9/14に亡くなった。

 


「お母さん」と呼んでいたのは

わたしが2歳くらいのとき

親が離婚して片親になって以来

ずっとわたしを育ててくれたから。

 


わたしにたくさんの愛情を注いでくれた。

わたしの一番の理解者だった。

わたしが大学で函館にいたときも

岐阜でリトリートハウスしたときも

わたしのいるところどこへでも

新潟から駆けつけてくれる

だいすきなおばあちゃんだった。

 


『茉優には学校の先生になってほしい』

というおばあちゃんの強い強い願いだけは

ちょっと「ごめんね」という気持ちの中に

いるけれど、

 


わたしにとって、

おばあちゃんとの関わりは

精いっぱい、誠実に真っ直ぐに

関わってきたつもりだった。

 


末期ガンが発覚したとき

抗がん剤を始めたとき

辛くて死にそうって言ったとき

脳に転移したってなったとき

表情がなくなったとき

会話がままならなくなったとき

もうそろそろかもってなったとき

 


その都度、

わたしは新潟へおばあちゃんのところへ駆けつけてた。

 


『生』から『死』への

ステップを共に歩んでいる感覚だった。

 


それだけど、

いざほんとうにお空へ帰ってしまったら

「もっと何かできたんじゃないか」

「おばあちゃんが元気な頃に2人で海外に行ったり温泉に連れて行ったりすればよかった」

「もっとおばあちゃん孝行ができたんじゃないか」

って、たくさんの《後悔》が出てきた。

 


自分で意外だった。

 


わたしはもっともっと、

だいすきなおばあちゃんと

たくさんいろんなことを楽しみたかったんだ。

 


だからすごく悲しい。

すごくわたしにとって

大きな存在で

お母さんという存在だから。

 


亡くなってから今まで

悲しみが大きすぎるからか、

感情の蓋が開けきらなかった。

 


葬式と火葬のときは

たくさん涙が流れたけど

 


群馬に帰ってきてからは、

涙目になることはあっても

涙が流れることはなかった。

 


なんとなく、生きているころの

おばあちゃんの写真から目を逸らす自分がいた。

 


おばあちゃんが生きている頃は

空を見上げておばあちゃんと繋がっていたのに

死んでからは、なんだかあんまり繋がれなくて。

 


『悲しみに蓋をしている』

『感情に蓋をしている』

 


そんな自分の状態に

日々、気付きながら、生きていた。

 


そしてきょう、

直がおばあちゃんの写真たちで

iPhoneが勝手に作ってくれるムービーを

見せてきた。

 


『茉優がもう立ち直れないかもと思うほどに悲しみ、泣いて、打ちひしがれているときに、直は茉優に、大丈夫 だよって言う存在でありたい』

 


と言いながら。

 


その直の在り方と

元気に生き生きとしたおばあちゃんの笑顔がたくさん写るそのムービーに

わたしの蓋は一気に外れた。

 


あんなに

涙が浮かぶばかりで

流れることのなかった涙が

ぽろぽろ、ぽろぽろ、流れ落ちてった。

 


ああ、だいすきだ。

ああ、悲しいなあ。

ああ、だいすきだ。

 


そんなこころの声を繰り返しながら。

 


大きすぎる悲しみは

1度で味わいきるなんて不可能だ。

 


でもこうやって、

誰かに支えられながら

ひとは悲しみを、悲しみきることができるのだ。

 


わたしも誰かにとっての

そんな人でありたいなあとおもったよ。

 


お母さん、わたしは悲しいよ。寂しいよ。

 


でもきっと、

いつものにこにこ笑顔で

わたしをやさしく見守ってくれているから、

お母さんがわたしにくれた《ぬくもり》を

わたしがこの世界に広めていくね。

 


ありがとう。だいすきだよ。愛しています。

 

 

2020.09.28

 

 

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